株式会社ルネサンス

サービス業ならではの課題と向き合い
従業員“感動”満足を追求する「生きがい創造企業」

株式会社ルネサンス
執行役員・人事戦略部長 吉田智宣 様
人事戦略部人材開発チーム 千葉みのり 様

フィットネス業界大手企業の株式会社ルネサンスは、全国に100ヶ所以上展開している地域密着型のスポーツクラブ事業を中心に、自治体や企業での健康づくり支援、介護リハビリ施設の展開などのヘルスケア関連の事業を積極的に展開しております。「働きがいのある会社」ランキングには4年連続でランクイン。「生きがい創造企業」を企業理念に掲げ、お客さまだけでなく従業員の生きがいも追求しています。そんな同社が、働きがいの向上に向けて、どのような取り組みをおこなっているのか、執行役員・人事戦略部長の吉田智宣さまと、人事戦略部人材開発チームの千葉みのりさまのお二人に、お話を伺いました。

従業員感動満足を定量化し、高めていきたい

「生きがい創造企業」という当社の理念には、お客さまの生きがいを創造するのはもちろん、従業員に対しても働きがいを感じてほしいという願いが込められています。

当社には、EIS(従業員感動満足)、CIS(顧客感動満足)という独自の指標があり、その改善が業績向上につながるという考えがあります。CISは以前から測定をしていましたが、EISについては定量的には把握していませんでした。そこで、EISの程度や企業理念がどのぐらい浸透しているのかを確認するために、GPTWの「働きがいのある会社」調査を活用することになったのです。数ある調査サービスのなかでGPTWを選んだのは、さまざまな観点から働きがいを評価できるから。また、働きがいのある会社として認定されると、外部にも公表されることや、グローバルでの実績があるということも魅力でした。調査によって「強み」と「成長の機会(課題)」を明確にすることで、よりよい組織づくりに役立てようと考えています。毎年、同じ調査を継続的に行なうことで、前年度をベンチマークにして改善を図っているところです。(千葉さま)

当社のお取引先のある企業様が、2011年の「働きがいのある会社」調査の上位にランクインしました。同社は業績が素晴らしいというだけではなく、従業員も素敵な方が多いのです。「働きがい」と「業績」はつながるのだと実感しました。一人ひとりが働きがいを感じながら仕事をすることで、大きな成果を得られるのだと。

また、お客様に感動満足を感じていただくためには正社員だけでなく、契約社員やアルバイトなど現場で働く従業員たちが、より働きがいを感じられる環境にしたいという想いもありました。

そんな経緯ではじめた「働きがいのある会社」調査でしたが、ありがたいことに初回からランキングに選出していただくことができました。「働きがいのある会社」として第三者機関から認定されることは、自信につながっています。(吉田さま)

経営幹部が全国行脚し、スタッフに生の声を届ける

当社の「働きがいのある会社」調査の結果としては、会社が持つ連帯感・誇りは高いスコアが出ているものの、経営・管理者層と現場とのコミュニケーションには改善の余地がある傾向にあります。そのため、社長をはじめとする経営陣からの情報発信を強化してきました。

代表的なものは、社長・会長から全従業員に向けた「トップメッセージ」。事業展望や所感を述べるだけでなく、現場社員への感謝や期待を込めたメッセージを10分ほどの動画にまとめて、毎月イントラネットを通じて配信しています。

また、社長をはじめとする担当役員が、北は北海道から南は宮崎まで、全国にある100以上の施設を巡回し、アルバイトを含む従業員に、会社の方針を説明する取り組みもおこなっています。質問時間を設けて、現場の生の声を集める工夫もあります。お互いの顔が見えることで心の距離が縮まっているようです。スポーツを事業とする会社らしく、たとえば、元テニスコーチの専務がスタッフとコートで汗を流して親睦をはかることもあります。(千葉さま)

「働きがいのある会社」のランキングの順位に目がいきがちですが、結果一覧であるスコアシートをよく見て、強みと課題を抽出することが重要であると考えています。調査結果のスコアシートを読み込んでいくなかで、さきほど千葉がご紹介した、経営・管理者層と現場とのコミュニケーションの課題に加えて、社員に比べて契約社員やアルバイトのスコアが低いとか、休暇がとれないなどの問題もくっきり見えてきます。特にフリーコメントからはストレートに心に刺さってくるような課題が指摘されることも。すぐに解決できる課題ばかりではないと思いますが、そうしたことを一つひとつ、改善していくことが大事だと思うのです。(吉田さま)

各部門が自発的に働きがいを高める取り組みを開始

「働きがいのある会社」の調査結果は人事部門だけでなく、部門長にも共有しています。部門ごとの課題も明らかになり、その解決に向けて各部門長が中心となって、改善活動をスタートさせています。

介護予防を目的とする「元氣ジム」事業部では、部長が中心となってスポーツクラブ事業部での成功事例などを聞きながら、公休や季節休暇をどのように取得するか話し合いをおこないました。その結果、担当業務の共有と平準化、従業員間の連携が進み、計画的に休暇を取れるようになってきたのです。

また、ヨガ・フィットネススタジオ「ドゥミルネサンス」は、準社員と呼ばれる契約社員が運営の主体ですが、日常業務の内容や普段、店舗にいない上司とのコミュニケーションに対する満足度は決して高くないというのが実情でした。そこで、契約社員に責任のある重要な仕事を任せたり、支配人とのミーティングを設けて、大事な情報を共有したり、意見を求めたりすることで、現場に変化が生まれてきています。

課題に対する取り組みが進む一方で、強みが伸びていることも実感しています。全国の店舗から代表者を集め、ホスピタリティを競う「ルネサンスベストスタッフコンテスト」は、今年度で3回目の開催になりますが、そのレベルは年々向上しています。恒例のスピーチ審査では、涙なしでは聞くことができない感動エピソードが披露され、経営陣たちも現場時代を思い出し、熱いものがこみ上げてきているようです。日本ホスピタリティ推進協会が認定する資格取得にも取り組んでいます。現在はホスピタリティ・コーディネーターが22名、アソシエイト・ホスピタリティ・コーディネーター約200名まで増え、サービスの質向上に役立てています。

連帯感の強さもいたるところで感じられます。たとえば、新人研修で休館日のクラブを利用する場合、従業員が自発的に、ウエルカムボードを手作りします。研修を終えた新人たちも、誰に言われたわけでもなく、自分たちでお礼のメッセージボードを作って帰っていく。こうした光景を見ると、とても誇らしくなります。(千葉さま)

「働きがいのある会社」をアピール材料として活用する

働きがいのある会社に選出されたことはいいアピール材料になります。「ウチの会社はいいですよ」と自分たちで叫んでも信用していただけないものですが、第三者機関からの評価となれば説得力が違うはず。当社は名刺に「働きがいのある会社」選出企業であることを印刷しています。

当社が「働きがいのある会社」にランクインしていることを知って、新卒・中途採用に応募してくださる方もいると思います。実際に店舗に見学に来ていただき、「働きがい」の裏付けになるようなホスピタリティ精神を感じていただく。それが入社の決め手になるケースもあるようです。

少しずつ取り組みの成果が出てきていますが、まだまだ課題もあります。リーダーのビジョンに共感できるか、というのは働きがいに大きく関わる問題。マネージャークラスのリーダーシップを磨いていくことが不可欠であり、得意・不得意で片付けられません。管理職向けの研修などを絡めていきながら、着実にリーダーシップを向上させていきます。

一方で、現場の従業員には、自分のキャリアの展望について考える機会をつくっていきます。今年度からは全従業員に対して、「キャリア面談」をおこない、自分の将来を見つめてもらうことにしました。長く働く自分をイメージでき、目指すべき目標が見つかれば、仕事のやりがい、働きがいを、より強く感じられるはずです。

サービス業では難しいと言われがちな「休暇のとりやすさ」も改善させたいと考えています。正社員、契約社員などの垣根を越え、従業員がお互いを信頼して連携し、仕事を任せられるようになれば、生産性が向上し、休暇が取りやすくなるでしょう。

「生きがい創造企業」を理念に掲げる会社として、これからも「働きがいのある会社」の調査を活用し、あらゆる手を尽くして、従業員“感動”満足度の高い職場づくりを目指していきたいと考えています。(吉田さま)

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DIC 株式会社の社内ベンチャー事業として1979 年に産声をあげる。「人間性回復の運動」を創業の精神として、フィットネスクラブ、スイミングスクール、テニススクール、ゴルフスクール等のスポーツクラブ事業及びその関連事業を展開。2006年、東証一部に指定。2016年現在、会員数は40万人を超える。

本内容は2016年9月時点の情報です。

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