モルガン・スタンレー

優秀な個人が力を最大限に発揮できる最強のチームをつくりたい

モルガン・スタンレー・ホールディングス株式会社
代表取締役社長 ジョナサン B. キンドレッド 様

2007年の第一回調査から11年にわたり、「働きがいのある会社」ランキング(Great Place to Work® Institute
Japan)のベストカンパニーに選出されたモルガン・スタンレー。2017年から導入された女性ランキングでも3位にランクインを果たしました。「人材こそがもっとも大切な財産」と言うモルガン・スタンレーの日本法人を率いる
ジョナサン B. キンドレッド氏に、社員が働きがいを感じる組織を長年にわたり指揮し維持してきた秘訣と、多様な人材を活かす施策を伺いました。

優秀な個人が力を発揮できる最強のチーム

11年連続で「働きがいのある会社」のベストカンパニーに選ばれたことをとても光栄に思います。金融ビジネスにおいては、優秀で高いプロ意識と情熱を持ち、異なる考えや経験を持つ多様な人材はもっとも大切な財産です。彼らに働きがいを感じてもらい、お客様にとっても社員にとっても魅力的な会社を作るために、様々な仕組みやチャネルを通じて社員の声を聞き、フィードバックを得ることがとても重要だと考えています。

当社では、経営幹部がそれぞれ十数人程度の社員を招く「オープンドア」と呼ばれる朝食会や昼食会を定期的に催しています。先日も私は今年の新入社員との朝食会を行いました。小規模な会ですので参加者一人ひとりと話ができ、各々の社員の仕事の状況や考え、会社の成長やビジネスについての意見などを直接聞くことが出来る貴重な機会となっています。また本社主導で全社員向けに「グローバル従業員意識調査」を毎年行い、それを基に各部門でアクションプランを策定し、組織の更なる改善に役立てています。「働きがいのある会社」調査は、そのような仕組みの1つとして活用しています。これまでも社員の声を反映して子育て支援の充実や、経営幹部とのインフォーマルな交流機会を増やすなど、多くの取り組みを強化してきました。社員の声を直接聞くためのオープンで双方向のコミュニケーションは欠かせません。

私は、金融ビジネスはチームスポーツと同様で、個人が自らの能力を最大限に発揮しながら互いに協力し、チームとして最善の結果を追求するプロフェッショナルの集まりが理想的だと考えています。その上で大切なのは、優れた実力主義を維持すること。個人やチームの業績や貢献を正当に評価し、それに応じた報酬や昇進機会を与えることこそが真の公平であると考えています。また常に優秀な人々に囲まれて互いに知的好奇心を刺激し合うことは、個人の成長を促します。そして、自分に成長をもたらすチームで働けることに働きがいを感じると、このチームで仕事を成し遂げたいという団結心につながり、より大きな結果を生み出すことができる強いチームが生まれるのです。

当社は非常にフラットな組織です。社員は若いうちから常に意見を述べることを期待され、異議を唱える機会も与えられ、良いアイディアは積極的に採用される企業文化を有しています。一人ひとりが可能性を大きく伸ばし、成長できる土壌があります。年齢や役職に関わらず誰もが常に高い目標に向かって最善の努力を惜しまず、付加価値の高い卓越したアイディアを生み出してほしいと思っています。

多様な人材が付加価値の高いソリューションの提供につながる

当社では新卒採用、中途採用の両プロセスを通じて多様な人材を積極的に採用しています。多様な人材は我が社に様々な価値や文化をもたらし、ひいてはお客様に付加価値の高い多様なソリューションを提供できる源になります。採用に当たっては当社の企業文化やチームにどのように適合するだろうかということを考えますが、似たような考えや背景を持つことは必ずしも重要ではありません。むしろ異なる経験やスキルを持つ人材が加わり、互いに異なる考え方や価値観を理解し尊重することで、より斬新で革新的なアイディアが生まれることを期待しています。

また、ワークライフバランスとそのあり方にも注目する必要があります。各々の社員が業務上の成果を残し、やりがいや達成感を感じる上で、仕事とプライベートのバランスはとても重要です。当社には様々な働き方の選択肢がありますが、社員は求められる成果を挙げるために各自がどう働きたいのかを明確に思い描くことが大切で、それを上司に積極的に相談することを期待されています。

例えば、当社にはセキュリティ対策を備えたリモートワークシステムがあり、社員は必要に応じて在宅勤務などオフィス以外の場所で働くことができます。育児や介護といった理由ではなくても誰もが利用できるシステムなので、社員は時差のある海外との電話会議に早朝や夜間に自宅から参加することも可能です。職種にもよりますが、金融機関だからといって必ずしも全ての仕事をオフィスのデスクで行わなければならないわけではありません。このような柔軟な働き方を選択し実行するうえでは、まず上司や周囲の社員との信頼関係をしっかりと構築していること、そして引き続き最大限のパフォーマンスをあげることが重要だと考えています。

育児を例にしても、当社では「子育てコンシェルジュ」という社内に常駐する相談窓口や病児保育のバックアップなど多様なプログラムを用意し、男女を問わず子育て世代を応援しています。ちなみに「子育てコンシェルジュ」の利用者の3割は男性社員です。育児休暇を取りやすい環境も整えており、育児休暇中の社員が昇進する例も見られます。

今年は、社員が子どもを職場に連れて来るファミリーイベントを行い、非常に好評でした。また、女性のキャリアやリーダー育成にも注力しており、経営陣がメンターについたり、新しい業務に挑戦する機会を提供する手助けをしていますが、これは特に女性だからということではありません。私は個人的にはクオータ制が必ずしもいいとは思っていません。現在当社では、経営会議のメンバーの3割は女性です。あくまでも実力主義を貫いた結果として、当社では活躍する女性リーダーが数多くいるということです。

世界共通の企業文化を保っていること、それがモルガン・スタンレーの強み

当社が展開するすべての施策の中核には、モルガン・スタンレーの基本理念と企業文化があります。日本だけでなく世界中のモルガン・スタンレーの社員が同じ価値観を共有していることが、24時間稼動している世界の金融市場において競争に勝ち残れる我々の強みの一つだと思います。私はニューヨークで入社し、その後ロンドン、そして東京で働いていますが、どのモルガン・スタンレーのオフィスに行っても同じカルチャーが根付いていると感じます。それは入社したころから現在まで変わらず、それこそが当社の強みだと言えるでしょう。

多くの社員が世界各国の同僚とともにグローバルなプロジェクトや業務に携わっている当社では、ニューヨーク本社の経営トップからのメッセージや各地域での成果や社内外の活動やイベントなどが、グローバルに展開される「エレベーター・ポスター」やイントラネットのニュースなどを通じて、タイムリーにシェアされています。当社の社員はそのような環境に刺激を受け切磋琢磨しながら、グローバルな環境に身をおく醍醐味を味わい、楽しんでいます。

当社の基本理念のひとつであるGiving Back(還元する) を体現するために、毎年6月は、世界中のモルガン・スタンレーの社員が地域のボランティア活動に参加するキャンペーン月間となっています。活動は社員が自ら企画するものも多く、業務時間中に行う活動もあれば休日に1日かけて行うものもあり、毎年私や幹部社員を含めた多くの社員が、揃いのTシャツを着てボランティア活動に参加します。当社は専門職採用で、それぞれの道においてスペシャリストとしてのキャリアを積むため、他の部署との交流がともすると少なくなりがちです。しかし、ボランティア活動に部署や役職の垣根は無く、例えば東北の復興支援ボランティアに参加することで他部署の社員と知り合いになるなど、社内のネットワークを活性化できる貴重な機会にもなります。そのような社内ネットワークがひいては仕事を行う上での潤滑油となり、またロールモデルやメンターを探す一助にもなるのです。

1970年に2名でスタートした東京駐在員事務所が、今では1000人を超える規模にまで成長しました。規模が小さいうちは企業文化を保つことは容易いかもしれませんが、大きくなるにつれて難しくなります。それゆえに、社員一人ひとりが当社の企業文化を理解し、異なる考え方や価値観を理解し、尊重すること。高いプロフェッショナル意識を持ち、チームに貢献し、結果を出すこと。個人として成長し、幸せになるだけでなく、次世代を育て、地域に還元すること。日々それらを体現し、社会の信頼にこたえることが求められています。コミュニケーションは成功の鍵です。

私はこれからも、できるだけ多くの社員と交わり、語り合い、互いを理解するための努力を続けていきます。そしてこれからもお客様からだけでなく社員からも選ばれる企業を目指していきます。

ジョナサン B. キンドレッド 様 プロフィール

ペンシルバニア大学ウォートン・スクール卒業。モルガン・スタンレー入社後、ニューヨークとロンドンでの勤務を経て89年に東京に転任し、アジア地区のストラクチャード・トランザクション統括責任者や債券統括責任者を歴任。2007年10月より現職。加えて、モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社の社長、三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社の会長。国際銀行協会の会長、米日経済協議会やニューヨークのジャパン・ソサエティーの理事、東京都の「国際金融都市・東京のあり方懇談会」等のメンバーも務める。

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モルガン・スタンレーは、1935年設立のグローバル総合金融サービス企業。日本においては1970年の東京駐在員事務所開設以来、40年以上にわたり日本市場の発展とともに成長し、営業基盤を拡充してきました。現在、日本における持株会社であるモルガン・スタンレー・ホールディングス株式会社の傘下で、投資銀行業務、証券業務、資産運用業務や不動産関連業務など、多岐にわたる事業を展開するグループ各社が、政府、事業法人、機関投資家をはじめとするお客様を対象に、幅広い金融サービスを提供しています。

本内容は2017年9月時点の情報です。

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