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「働きがいのある会社」を見極める5つのポイント

更新日 2018.12.262018.12.26コラム

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年末年始。就職や転職についてゆっくり考える人も多いのではないでしょうか。そんな皆さんに質問です。会社を選ぶ際、何を基準に会社を選びますか?「お給料がいいから」、「家の近所で通いやすいから」、「土日に完全に休めるから」・・・。色々な基準があることでしょう。では「働きがいのある会社」を見極めるためには、どんな基準で会社を見ればよいのでしょうか。今日は5つの大事なポイントについてお伝えします。

ポイント1)「社長」が魅力的か。発信するミッションやビジョンが明確で共感できるか

どんな経営者が、どのような会社のミッションやビジョンをどんな風に発信しているのかはとても重要です。社長の価値観や考え方が、会社の風土や組織の価値観を左右するからです。ホームページのメッセージや個人で開設しているブログなどを通じて確認することができます。また、説明会や面接等で、直接話を聞く機会があればさらによいでしょう。

“社長は会社のミッションや将来について、どんな考えを持っているのだろうか?”、“どんな組織を作りたいと言っているんだろう?”、“どのくらい真剣にそう思っているのだろうか?”など、トップの考え方や本心を確認しましょう。そこで「こういう経営者は素敵だな」とか、「共感できるな」と思わない場合には、恐らくその会社とは自分は合わないと思った方がよいでしょう。

“魅力的に感じる”とか、“共感できる”などは非常に主観的・感覚的なものではありますが、むしろその感覚が重要です。色々な会社のトップの話を聞くことで、感覚を研ぎ澄ますとよいでしょう。

ポイント2)適切な労働時間や休暇、福利厚生など、働きやすい環境が整っているか

働きやすい労働環境というのは、継続的に働き続けるための、ひとつの大事なポイントです。

近年は「働き方改革」が盛んに謳われているため、各社とも“労働時間の削減”、“有休取得率の向上”、“在宅勤務の推進”など、働きやすい環境づくりには力を入れています。ただし、その推進度合いはまだまだ、業界や会社によって様々だと言えます。全てを満たす会社はなかなかありませんので、自分のライフスタイルやキャリアの指向と照らし合わせた時に、優先すべき条件を考えておくことが必要です。

例えば、“自分の趣味やボランティア活動のために絶対に土日は休みが取れる仕事を選びたい”と言う人もいれば、“休日出勤は気にしないけれども、平日は家族と夕飯を囲める時間に帰りたい”という人もいるでしょう。あるいは、“労働時間よりも、自分のキャリアアップや成長のために、研修制度や勉強会などが充実していることが大事だ”という人もいます。

プライベートも含めて、自分がどんなワークスタイルで働いていたいのかを具体的にイメージしてみましょう。そうすることで、自分にとっての最優先条件が絞り込まれることでしょう。

ポイント3)年齢や性別などの属性に関係なく、色々な人が活躍しているか

これまで多くの日本企業では、「女性よりも男性」、「非正規社員よりも正社員」、「年功による序列」…など、本人の実力や能力とは関係のない、“属性”によって、昇進・昇格、そして報酬などの処遇が優遇されるという傾向にありました。こうした傾向は年々薄れてきているとはいえ、まだまだ根強く残っている会社も少なくありません。皆さんがこうした会社に入社すると、たちまち、年齢、性別、学歴、雇用形態・・・といった属性によって色眼鏡をかけられてしまう可能性が高くなります。

入社する前に、フェアで公正な環境が用意されているかどうかを確認する方法としては、組織における「少数派」の人たちが、どのぐらい活躍しているか(どんな役割や仕事で働いているのか)ということを具体的に確認することです。例えば、一定規模以上の事業所においては、「女性の活躍度」をオープンにすることが義務付けられていますが、そうした情報も参考になるでしょう。

「少数派」の人が活躍できる会社は、誰に対しても公正で、チャンスが与えられる可能性が高い会社であると考えることができます。

ポイント4)事業内容や日々の仕事が、世の中のどんな役に立つのかイメージできるか

どんな会社のどのような仕事であっても、その日常は、多少なりとも“地道でつまらないこと”、“大変なこと”、“辛いこと”など、一見するとやりがいを感じられない仕事や作業が含まれるものです。ただ、それを単なるつまらない作業として終わらせてしまうのか、あるいは、その日々の積み重ねの先にある、「目的」を意識しながら働くことができるのかどうかは、大きな違いです。

目的を意識しながら日々の仕事に取り組めるということは、“仕事をする意味”や“自分や会社の存在価値”を強く実感することにつながります。「こうした車の部品を作ると言うことは、世界中の安全で快適な移動を実現することにつながるんだな!」とか、「毎日ここでおいしい料理を提供することで、仲間同士や職場の絆を深める手伝いができるのは素敵だな」など、日々の仕事と目的とのつながりを、想像してみてください。

ホームページや会社説明会などで、具体的な仕事の内容を確認すると同時に、そこで働く人たちが実際にどんな事を目的として考えながら働いているのか、確認してみましょう。職場の仲間が、「自分の仕事はどんな意味があるのか」を意識して働いていれば、日常の職場での会話も、そうした目的を意識したものになっている可能性が高いと言えるでしょう。

そしてさらには、その大きな目的を達成することが、果たして、自分にとっての嬉しさや喜びにつながるのかをじっくりと考えてみることも重要です。

ポイント5)職場の人同士のつながりがあるか、一緒に働きたいと思える人たちがいるか

一緒に働く人ももちろん重要なポイントです。そして、既に働いている先輩・同僚同士の関係性・協力関係はどうなのかということも確認していきましょう。

入社したいと思う会社があれば、説明会や職場見学会、面接などを積極的に活用し、出来る限り、そこで働く沢山の人と会ってみましょう。会った人たちはどうでしたか。職場の人たちは相互に尊重し、高めあいながら仕事をしていますか。一緒に仕事をするイメージは浮かびましたか。是非一緒に過ごしてみたいと思えましたか。

もし“なんだか引っかかるな・・・”と思った場合には、その理由を考えるとよいでしょう。「礼儀正しいんだけれど、なんか大人しくて真面目すぎる感じがする」、「みんな元気で楽しそうだけれども、自分はもっと落ち着いた組織が向いていそう」、「スピード感がありすぎて、自分がついていけるイメージがわかない」、「一人ひとりは専門性高く優秀そうなんだけれども、組織として協力関係がなさそうに見える」など、具体的に言葉にしてみることで、自分が何を大事にしているのか、どういう組織に居心地のよさを感じるのか、ということが分かるはずです。

 

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ここまで、5つのポイントを紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。実はこの5つのポイントは、私たちの提唱する「働きがいのある会社」モデルに基づく考え方なんです。(「働きがいのある会社」モデル

私たちはこの考え方に基づいて、従業員や会社にアンケートをとり、「働きがいのある会社」ランキングを作成しています。ランキングに選ばれた会社が、上記の5つのポイント全て満たしているとは限りませんが、少なくともどこかのポイントにおいては、優れた特徴があると言えます。就職・転職活動を行う際には、こうしたランキングを参考にするのもよいでしょう。

 

そして最後に。

ご紹介した5つのポイント以外で、大事なポイントがもうひとつあります。

それは、“自分にとって何が一番大事なのか?”をはっきりさせることです。

人はそれぞれ、自分が大事にしたい価値観を持っています。それと同様に、企業も大事な価値観を持っています。双方の価値観には相性がありますので、「全ての人にとって働きがいのある会社」というのは存在しないのです。

よって、探すべきは、あくまでも自分にとっての働きがいのある会社。

今ご紹介した5つのポイントも、場合によっては5つ全てが大事ではないという人もいるでしょう。

自分にとっては一体何が大事なことなのか、譲れないポイントは何なのかということがはっきりしないことには、どこに入社したとしても、いつまでたっても「青い鳥」を探して転職活動を繰り返すことになるかもしれません。

 

5つのポイントを参考に企業を見極めると同時に、自分自身についてもよく掘り下げて見極めることで、“自分にとって”素晴らしい会社との出会いを是非果たしてください。

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