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【講演報告】第3回DIWAVE(協力:クルソグ実行委員会、 株式会社チェンジウェーブ)講演登壇

2018.1.23

1月19日(金)3×3 Lab Future(千代田区)にて開催された第3回DIWAVEにお招きいただき、小社代表・岡元が講演を行いました。

講演では、DIWAVE 『働き方改革の先にある「働きがい」向上とは』と題し、丸の内周辺のオフィスに勤務し、働き方改革に関心のある企業の人事、経営企画担当を中心に約30名の参加者がお集まりの中お話させていただきました。お話した内容は以下になります。

■「働き方改革」は多くの企業での中心課題
 昨今、「働きがい」が注目される背景には、「生産年齢人口の減少」と「生産性の低さ」があります。各社ともAttraction (優秀な人材を採用する)、Retention (優秀な人材を引き留める)、Motivation (従業員のやる気を起こさせる)が事業運営上の重要課題となっています。
 また、上記背景から、「働き方改革」は、多くの企業で推進しなければならない喫緊の課題となっており、最新のGPTW調査アンケートにおいても、現在抱えている人事課題についての回答は、「働き方改革・ワークライフバランス推進」(59%)が選択率1位の取組みでした。
 さらに、「働き方改革」に関連した取組みにおける具体策の1位は「残業時間の削減」(89%)でした。

■「働き方改革」だけでは「働きがい」は高まらない
 実際に、最新のGPTWの調査においても、「働き方改革」と関連する設問は、昨年と比べてスコアが向上する傾向にありました。
 具体的には、自社における”ワークライフバランスの奨励”や”休暇のとりやすさ”などがそれにあたります。しかしながら、「働き方改革」が成功した企業の「働きがい」が高まったかと言われると、必ずしもそうとは言えないようです。

実際の調査参加企業にみられた2つの事例として、「働き方改革」は成功したが、「働きがい」は下がったケースと、「働き方改革」の前提として“組織の提供価値”を丁寧に社内で浸透させた結果、「働きがい」も向上したケースがありました。

■「働きがい」向上の鍵は、“触発する”“語りかける”“傾聴する”

 GPTWでは「働きがい」を高める9つのエリアを以下のように定めています。

  https://hatarakigai.info/job_satisfaction/increase.html

 「働きがい」全般に高い企業を分析したところ、特に“触発する”“語りかける”“傾聴する”における結果に他の企業と差があることから、これらの観点に関するベストカンパニー事例をご紹介しました。

 ・「お客様の声を生で聴き、自分たちの提供価値を再定義」(触発する)
 ・「各管理職が自信をもって自組織のミッション・ビジョンを語る」(語りかける)
 ・「スキップレベルでの1on1ミーティングの実施」(傾聴する)

 その他、「働きがい」を高めるために、自社にとっての「働きがい」を考えること、現場を巻き込むこと、高速でPDCAをまわすこと、短期で大きな成果を求めないことの重要性についてもお話しました。

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今回は、「働き方改革」をテーマとした勉強会という場での講演登壇となりましたが、熱心に聴いてくださった参加者の皆様への感謝と共に、各企業様の「働きがい」の高い組織の実現と共にある「働き方改革」の推進を心よりお祈りしております。