働きがいを高める効能~業績パフォーマンスや離職率への影響~
近年、多くの企業が「働きがい」の重要性に注目しています。本コラムでは、「働きがいとは何か」から始め、働きがいと企業パフォーマンス、離職率への影響について、データを交えながら経営へのメリットについて解説していきます。
GPTWでは「働きがい」を「働きやすさ」+「やりがい」の2つからなるものと考えています。
GPTWの考える
働きがい
働きやすさ
快適に働き続けるための
就労条件や報酬条件など
▼
「働き方改革」の
取り組みの中心テーマ
▼
目に見えやすい
やりがい
仕事に対するやる気や
モチベーションなど
▼
仕事そのものや仕事を通じた
変化に起因するもの
▼
目に見えにくい
心理学者のハーズバーグは、
「満足」に関わる要因(動機付け要因)と、
「不満足」に関わる要因(衛生要因)は、
別のものであると説いています。
GPTWの考える「やりがい」は動機付け要因に関連し、「働きやすさ」は衛生要因に関連します。
動機付け要因
あればあるほど
やる気やモチベーションにつながる
達成・承認・仕事そのもの・責任・昇進・成長の可能性
衛生要因
整っていないと不満につながる
会社の方針と管理・監督・仕事上の対人関係・作業環境・身分・安全保障・給与
国を挙げて推進されている「働き方改革」の多くの施策は、“働きやすさ”を改善していくことに主眼を置いているようです。GPTWでは、“働きやすさ”は重要なテーマではあるものの、それだけではなく“やりがい”をもたらすことが「働きがい」を高め、業績を向上させていく上で重要だと考えています。
「働きがいのある会社」とは、従業員がリーダー(経営・管理者層)を信頼し、自分の仕事に誇りを持ち、共に働く仲間との連帯感を感じられる会社のことです。
従業員がリーダーを信頼することで、心理的安全性や安心感が生まれます。これにより、自律的な行動や挑戦が促されます。
自らの仕事に誇りを持てる環境は、モチベーションやエンゲージメントの向上につながります。成果を実感し、やりがいを持つことが重要です。
協働や支え合いの文化があることで、孤立を防ぎ、組織全体のパフォーマンスが向上します。
これら3つの要素がバランスよく機能することで、
全ての従業員(For All)が「働きがい」を実感できる職場が実現されると考えています
働きがいのある会社として認定された企業のうち、81%以上が前年よりも売上を伸ばしています。
働きがい認定企業への投資は、日経平均よりも高い成果が出ています。安定して成長しているため、安心して投資が行えます。
働きがい認定企業では、業種を問わず離職率が全体平均よりも大幅に低く抑えられています。
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多くの企業がエンゲージメント調査を実施していますが組織改善につなげられている企業は決して多くありません。本コラムでは、エンゲージメント調査後の組織変革を成功に導くための実践的なポイントを、失敗パターンも交えてご紹介します。
人材不足が深刻化する中、優秀な若手人材の確保と定着が重要な経営課題となっています。若手が職場に求めるのは、給与や福利厚生といった「働きやすさ」だけでなく、職場の連帯感や成長実感といった「やりがい」を含む総合的な「働きがい」です。そこで、2025年版若手ランキング中規模部門1位のフロンティアホールディングスに密着取材し、同社が行う働きがい向上施策について伺いました。