目標達成でミシュランへ!記憶に刻まれる「祝福」と
「個と組織の絶妙バランス」の文化で働きがいを育む
Cornerstone Recruitment Japan株式会社
共同創業者・取締役 ニコルズ マット 様
更新日 2025.03.032025.03.03
目標達成でミシュランへ!記憶に刻まれる「祝福」と
「個と組織の絶妙バランス」の文化で働きがいを育む
Cornerstone Recruitment Japan株式会社
共同創業者・取締役 ニコルズ マット 様
2019年に設立されて以来、国際的な多国籍企業を中心に、日本人バイリンガルの人材を紹介しているCornerstone Recruitment Japan。2023年から3年連続で「働きがいのある会社認定」を獲得しています。設立からわずか数年で認定を獲得し続ける同社の取り組みや、その土台にあるカルチャー、そして「働きがいのある会社認定」を活用したブランディングについて、取締役のニコルズ マット様に伺いました。
<記事のポイント>
✓国際基準の評価×従業員の本音によるアンケートだからこそ信頼性の高い働きがい認定
✓従業員の声を聞き、従業員を称賛するカルチャーが従業員の働きがいを高める
✓女性や若手求職者にポジティブな印象を与える働きがい認定
GPTW Cornerstone Recruitment Japanの事業概要を教えてください。
マット様 国際的な多国籍企業をクライアントとして、バイリンガルの日本人プロフェッショナルを中途採用からマネージャーレベルまで幅広くご紹介する人材紹介サービスを提供しています。2019年に設立された比較的新しい会社ですが、モルガン・スタンレーなど大手企業から出資を受け、強固な経営基盤のうえで事業を展開しています。
当社は、社長がイギリス出身で社名も海外風ではあるものの、海外にヘッドオフィスを持たない純粋な「日本企業」です。海外本社によるトップダウンの指示に従うのではなく、日本市場の知見を最大限に生かし、クライアント企業のニーズや候補者の特性にきめ細やかに対応してきました。従業員数は約50名で、19カ国ほどの出身者が在籍しており、バックグラウンドは実に多種多様です。創業当初はリクルートメントの経験者を中心に採用していましたが、現在は社員のおよそ7~8割が、異分野や異職種からの未経験者となっています。
GPTW 御社が働きがいを高めることを大切にしている理由を教えてください。
マット様 私にとっての大きなやりがいは、未経験で入社した方が目に見えて成長し、まるで別人のように変わっていく瞬間を目の当たりにできることです。前職よりも給与が上がって生活スタイルが変わった様子や、仕事に慣れて自信を身に付けた姿を見ると、採用した側としても達成感があるものです。こうした成長は、本人が仕事に意欲的に取り組んでいることはもちろん、会社としてもサポート体制や働く環境を整えているからこそ。一人ひとりが自分のやりがいや成長を実感できることは、企業にとって重要な要素です。事業を大きく安定させていくには、社員それぞれのモチベーションを高め、働きがいを維持していくことが不可欠だと思います。ただし、モチベーションの源泉は人によって異なるものです。たとえば給与アップを目指す人もいれば、家族との時間を重視する人や旅行が生きがいの人など、さまざまな価値観があります。一人ひとりのモチベーションを尊重・サポートしていくことが必要だと感じています。
GPTW 従業員が働きがいを持ち続けるために、GPTWの調査を活用した理由を教えてください。
マット様 Great Place To Work®が国際的に高い知名度を持つ点が大きいです。しかも、調査は匿名アンケートを採用しているため、従業員の本音が正直に反映されやすく、挑戦的かつ信頼性の高い仕組みだと感じます。率直な意見が集まるにもかかわらず、当社が3年連続で表彰を受けたことを誇らしく感じました。調査を活用した最初の年からランキング入りや認定を獲得できたのは、我々にとって非常に大きな出来事です。従業員も「自分たちはこういう素晴らしい会社に所属しているんだ」という自信や誇りを感じてくれたように思います。一方で、すべての調査項目が100点満点というわけではありません。以前から課題だと感じていた「従業員の声をしっかりと聞く」という点が十分ではないと再認識し、それを改善するきっかけにもなりました。
GPTW 働きがいを高めるために実施した改善の取り組み内容を教えてください。
マット様 ここ数年は従業員の意見を取り入れて職場環境を改善し、働きがいのある会社にすることに力を入れています。たとえば、当社には「ウーマン・イン・リーダーシップ」のように、女性従業員が集まってアイデアを出し合う場があります。そこで出た意見の一つとして、産前・産後休暇の制度をより充実させようという取り組みが挙げられました。休暇中の手当や支援の拡大などを検討し、実際に改善を進めています。
また、創業当時は在宅勤務の制度がありませんでしたが、コロナ禍をきっかけに「柔軟な働き方が必要」と考え、週2回まで在宅勤務ができる仕組みを導入しました。さらに、昨年は一定の目標を達成した社員に対して、1週間、どこからでも仕事ができる制度を新たに設けるなど、従業員のニーズに合わせて福利厚生を拡充しています。
GPTW ほかにも働きがいを育む要因はありますか。
マット様 当社のカルチャーも、働きがいを高めている大きな要因です。成果をしっかりとお祝いし合う文化を大切にしています。人材紹介という仕事柄、売上や成果が数字に表れやすいので、それをきちんと可視化して従業員に還元しているのです。
たとえば、優秀な成績を残した社員には、翌月にミシュランレストランの食事や半日休暇をプレゼントするといった取り組みも実施しました。さらに、従業員が新規成約など大きな成果を上げた際には、オフィス内にある小さな鐘を鳴らし、みんなで拍手を送る習慣もあります。成果をカタチや体験として実感できるように工夫しているのです。こうした互いを称え合う社風が根付いており、社員同士で「次も頑張ろう」と励まし合える雰囲気が生まれています。
人材紹介という仕事は、どうしても個人の売上目標やKPIが重要視されがちですが、当社では「仲間で協力して支え合う」文化も根付いています。個人の目標達成を称えつつ、チーム単位でランチに行ったり、落ち込んでいる人を励ましたりするなど、日常の中で自然と助け合っているのです。リクルートメント業界では、通常「自分が担当している候補者の情報は他者と共有しない」というケースが多いのですが、当社にはそうした制限がありません。候補者が求める仕事の詳細やスキルセットなどを社内全体でオープンに共有することで、より多くのリクルーターがその方に合った企業やポジションを提案できる仕組みを整えています。
GPTW 「働きがいのある会社認定」をどのように活用していますか。
マット様 ウェブサイト、YouTube、メールの署名、名刺など、あらゆる媒体にGreat Place to Work(R)の認証ロゴを掲載しています。クライアントとの商談時にこの認証ロゴを示すだけで「外部から認められた、しっかりとした会社」という印象を持ってもらいやすく、いわば信頼の証として機能しているようです。
GPTW 「働きがいのある会社認定」による影響を実感していますか?
マット様 クライアントからは「おめでとう」という言葉をかけてもらうことが増え、そこから「どうやって認定を取ったのか」「どのような取り組みをしているのか」といった話題に発展するなど、新たな関係構築のきっかけにもなっています。また、採用活動の面では、特に大学生や未経験の方から「WebサイトやLinkedInなどで、貴社がGreat Place To Work®に認定されているのを見ました」という声を多く耳にするようになりました。なかでも、女性や若手の求職者にとっては「働きやすい会社」「社員が大切にされている会社」というポジティブな印象を持っていただく要素になっていると感じています。認証ロゴの視認性が高く、会社を調べている段階で候補者の目に留まりやすいようです。
当社は業界でナンバーワンを目指すという目標を掲げています。「この業界で働きたい」「グローバルな舞台で活躍したい」と考えたときに、候補者が真っ先に応募先として思い浮かべる会社になることが理想です。認定を通じて多くの方に会社の存在を知っていただければ、この目標に一歩近づけるのではないかと期待しています。
GPTW これから働きがいを高めていきたい企業に向けてのメッセージをお願いします。
マット様 私が大事だと思っているのは、「誰もが挑戦できる平等な環境」をつくることです。年齢・性別・経験に関係なく平等な機会を提供しながら、社員一人ひとりがチャレンジを続けられる環境こそが、Great Place To Work®ではないでしょうか。
私たちが人材確保のお手伝いをするうえでも、クライアント企業自身が「誰もが働きやすい職場」であると示すことは、大きな強みになると考えています。まさにGreat Place To Work®と言えるような企業が増えることが、私たちの願いですね。